FXで利益が出た場合、損失が出た場合の税金は??

今回はFX(外国為替証拠金取引)に関わる税金についてご紹介させていただきます。なお、FXには、店頭デリバティブ取引と市場デリバティブ取引がありますが、いずれの場合も課税関係は同じです。

1、利益が出た場合

FXで利益が出た場合は給与による所得や事業による所得と区分し、「先物取引にかかる雑所得等」として所得税が15%、住民税が5%の税率で課税されます。これを申告分離課税といいます。これはFXを事業的規模で行っているか否かを問わず共通の取り扱いとなります。

 

2、損失が出た場合

FXで損失が出た場合は他の「先物取引にかかる雑所得等」の金額と相殺(損益通算)することは可能ですが、例えば給与による所得や株式の売買による所得等、他の所得と相殺することはできません。

また、他の先物取引にかかる雑所得等の金額による利益と相殺してもなお引ききれない損失の金額があるときは、一定の要件のもと確定申告することを要件として翌年以後3年間繰越することができます。つまり、翌年以後3年間は繰り越した損失の範囲内で利益が生じても税金は課税されないこととなります。

 

3、先物取引にかかる雑所得等とは?

では、「先物取引にかかる雑所得等」とはどのような所得を指すのでしょうか?例えば、店頭FX取引のほか、取引所FX取引や、店頭通貨バイナリーオプション、「金先物」などの取引所商品先物取引、そして「TOPIX先物」などの取引所金融商品先物取引などが代表的なものとして挙げられます。「先物取引に係る雑所得等」とは、これらの先物取引においてそれぞれ発生した損益金のことをいい、FXにおける損益はこれらの損益と互いに相殺することができます。

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